長良その1
生きてますよ。
というわけで、あいかわらず仕事は忙しいのですが、生きてる証拠をチラっと。
何でいまさらこんなの作ってるのかわかりませんが、個人的にマイブームの5,500t系のなかでも、最近そこそこホットなのが長良なので、個人的に思ってることを簡単に模型で表現してみようかと…。
いやもう本職で考証やってる人とかディテールアップ派の人からみたらお笑いなんだけども、自分的にはコレで十分っつーか、エッチングとか無駄に金かける気もしないし、海原雄山じゃないが腕自慢・味自慢はもうおなか一杯っていう感じ。
言い古された感はあるけども、やっぱり1/700はそこそこのディテールが入っていればそれでいいんじゃないかと思うわけで、じゃあなんのために作っているのかといえば、それはズラッと並べてそれぞれの特徴を比べるためかなぁ…少なくとも自分にとっては。
だから、大事なのはその艦がもつキャラクター。同型艦との差異だとか、時期差だとか、それらが適切に表現されていれば、僅かな寸法の誤差や、省略されたディテールがあっても気にならない。気にしない。正直「タミヤの5,500tが何ミリ短い」とか、みんな世間に踊らされすぎ。なにかと比べてやっと分かるような差は誤差のうちだろう。30cmモノサシとかアオシマの川内型を真横に置かない限り、分からないんだったら、それでOKだ。
タミヤの白露とか、ピットロードの君川丸とか、さすがに「なんか変だぞ」と思うものだけ手を入れればよい、というのがマイルール。
前置きが長くなったが、そんなわけでマイ基準で製作中の長良。

長良の最終時については諸説あるが、推測と憶測と事実誤認にもとづく色々の妨害電波を受信しないように、まずは原資料以外を見ないようにして全体像をイメージしてみる。
そうはいっても軍事機密の図面を自分がもってるわけないので、それに近いものとして『世界巡洋艦物語』に掲載されている「あ号作戦後の兵装増備の状況調査」附図(a)と、「艦船模型スペシャルNo.29 5,500t級軽巡」掲載の「長良」(b)、「鬼怒」(c)の図面を参考にした。
その結果、
1.前部発射管の有無は別として、ウェルデッキはそのまま残されていた(a,b)
2.少なくとも設定年次では航空作業甲板の張り出しはもっと面積が広い(a,b,c,)
3.艦橋前の武装は13mm連装+単装×2(a)
4.同型艦でも結構差がある右舷後部魚雷発射口後部の艦体側面覆いはもっと広い(b)
5.旧7番砲跡に設置された12.7cm連装高角砲基部の8角形はブルワークじゃなくて足場?(a,c)
6.ウェルデッキ上の渡り板は、タミヤの球磨型標準パーツよりかなり細い?(b,c)
…といった点を模型に反映させることにした。
もちろん、艦首に波よけ板を追加するとか、消磁電路を追加するとか、舷窓を封鎖するとかの基本的な工作も行う。

写真はウェルデッキ周辺・
ちなみに、よくありがちな「球磨型と長良型の船体を切り継ぎする」という手法は、もったいないので採らない。金型上の制約でウェルデッキのくぼみはそのまま残っているので、内部をリューターで掘りぬき、不足するパーツを補ってやる方法を選んだ。工作は少々面倒だが、リノリウム甲板にスジ彫りを追加するなどの作業が楽、「渡り廊下」はキットと全然形状が違うんでどうせ改造が必要…等の理由から、最終的にはこの方法も悪くはないと思う。
魚雷発射管は4連装のものしかキットに入っていないので、前に部品取り用にバラした木曾から分捕ってきた。あとはプラ板細工。
なお、第一煙突横の25mm連装機銃のブルワークは、弾性がなく自由に形が作れる素材、釣り用の板おもりから切り出して作った。これがプラ板だと、変な弾力があってうまく形にならなかったり、爪でしごいてなんとか形にしても流し込み系セメントで割れたりするので厄介。
接着してから気付いたが、ブルワークの位置はもっと外側で、若干舷側に張り出すのが正解。アオシマの川内を作ったときに豪快に余ったブルワークを流用しようと思って途中で止めたのだが、その方が早くて正確だった…。

航空作業甲板の形状は、タミヤさんがせっかくいいラインを出してくれているのだが、五十鈴の有名な写真は確かにこんな形状なんだけど、図面b,cをみると問題の長良や鬼怒はもっと普通な形状で面積ももっと広いように書いてあるのよ。ちなみに図面というよりスーパー略図なんだけど、aを見ても、タミヤのキットのようには書いてない。といっても、b,cの図面とも違う雰囲気なんだけど。
悩んでも仕方ないので、長良の公式図にもっとも近いであろう図面bを基本とし、略図aで13mm単装機銃が増備されている旧5番砲脇のスペースの塩梅からして、18年の鬼怒の図面(c)のように、この部分がわずかばかり増積されていたと解釈して、5番砲脇のところは図面cを参考にした。
その結果が上の写真。
ちなみに、7番砲跡地の12.7cm連装高角砲基部は、ブルワークでなく足場と解釈したので垂直部分を切除、高さを1/3程度にしてやった。
機雷用の軌条は、確かにこの時期もう用はないのだが、駆逐艦など爆雷装備後にも特に撤去せずに残しているものもあり、絶対に軌条も撤去してあった!という明確な証拠が出ない限り、まあ残置されている可能性もあるだろう…という横着虫で残してみた。
25mm連装機銃のブルワークは0.3mmプラ板。第一煙突脇と素材を変えている。直線構造のものにはやはりプラ板の方がなじむ。流し込み系でガッチリ接着できるので作業してても安心だ。
というわけで、あいかわらず仕事は忙しいのですが、生きてる証拠をチラっと。
何でいまさらこんなの作ってるのかわかりませんが、個人的にマイブームの5,500t系のなかでも、最近そこそこホットなのが長良なので、個人的に思ってることを簡単に模型で表現してみようかと…。
いやもう本職で考証やってる人とかディテールアップ派の人からみたらお笑いなんだけども、自分的にはコレで十分っつーか、エッチングとか無駄に金かける気もしないし、海原雄山じゃないが腕自慢・味自慢はもうおなか一杯っていう感じ。
言い古された感はあるけども、やっぱり1/700はそこそこのディテールが入っていればそれでいいんじゃないかと思うわけで、じゃあなんのために作っているのかといえば、それはズラッと並べてそれぞれの特徴を比べるためかなぁ…少なくとも自分にとっては。
だから、大事なのはその艦がもつキャラクター。同型艦との差異だとか、時期差だとか、それらが適切に表現されていれば、僅かな寸法の誤差や、省略されたディテールがあっても気にならない。気にしない。正直「タミヤの5,500tが何ミリ短い」とか、みんな世間に踊らされすぎ。なにかと比べてやっと分かるような差は誤差のうちだろう。30cmモノサシとかアオシマの川内型を真横に置かない限り、分からないんだったら、それでOKだ。
タミヤの白露とか、ピットロードの君川丸とか、さすがに「なんか変だぞ」と思うものだけ手を入れればよい、というのがマイルール。
前置きが長くなったが、そんなわけでマイ基準で製作中の長良。

長良の最終時については諸説あるが、推測と憶測と事実誤認にもとづく色々の妨害電波を受信しないように、まずは原資料以外を見ないようにして全体像をイメージしてみる。
そうはいっても軍事機密の図面を自分がもってるわけないので、それに近いものとして『世界巡洋艦物語』に掲載されている「あ号作戦後の兵装増備の状況調査」附図(a)と、「艦船模型スペシャルNo.29 5,500t級軽巡」掲載の「長良」(b)、「鬼怒」(c)の図面を参考にした。
その結果、
1.前部発射管の有無は別として、ウェルデッキはそのまま残されていた(a,b)
2.少なくとも設定年次では航空作業甲板の張り出しはもっと面積が広い(a,b,c,)
3.艦橋前の武装は13mm連装+単装×2(a)
4.同型艦でも結構差がある右舷後部魚雷発射口後部の艦体側面覆いはもっと広い(b)
5.旧7番砲跡に設置された12.7cm連装高角砲基部の8角形はブルワークじゃなくて足場?(a,c)
6.ウェルデッキ上の渡り板は、タミヤの球磨型標準パーツよりかなり細い?(b,c)
…といった点を模型に反映させることにした。
もちろん、艦首に波よけ板を追加するとか、消磁電路を追加するとか、舷窓を封鎖するとかの基本的な工作も行う。

写真はウェルデッキ周辺・
ちなみに、よくありがちな「球磨型と長良型の船体を切り継ぎする」という手法は、もったいないので採らない。金型上の制約でウェルデッキのくぼみはそのまま残っているので、内部をリューターで掘りぬき、不足するパーツを補ってやる方法を選んだ。工作は少々面倒だが、リノリウム甲板にスジ彫りを追加するなどの作業が楽、「渡り廊下」はキットと全然形状が違うんでどうせ改造が必要…等の理由から、最終的にはこの方法も悪くはないと思う。
魚雷発射管は4連装のものしかキットに入っていないので、前に部品取り用にバラした木曾から分捕ってきた。あとはプラ板細工。
なお、第一煙突横の25mm連装機銃のブルワークは、弾性がなく自由に形が作れる素材、釣り用の板おもりから切り出して作った。これがプラ板だと、変な弾力があってうまく形にならなかったり、爪でしごいてなんとか形にしても流し込み系セメントで割れたりするので厄介。
接着してから気付いたが、ブルワークの位置はもっと外側で、若干舷側に張り出すのが正解。アオシマの川内を作ったときに豪快に余ったブルワークを流用しようと思って途中で止めたのだが、その方が早くて正確だった…。

航空作業甲板の形状は、タミヤさんがせっかくいいラインを出してくれているのだが、五十鈴の有名な写真は確かにこんな形状なんだけど、図面b,cをみると問題の長良や鬼怒はもっと普通な形状で面積ももっと広いように書いてあるのよ。ちなみに図面というよりスーパー略図なんだけど、aを見ても、タミヤのキットのようには書いてない。といっても、b,cの図面とも違う雰囲気なんだけど。
悩んでも仕方ないので、長良の公式図にもっとも近いであろう図面bを基本とし、略図aで13mm単装機銃が増備されている旧5番砲脇のスペースの塩梅からして、18年の鬼怒の図面(c)のように、この部分がわずかばかり増積されていたと解釈して、5番砲脇のところは図面cを参考にした。
その結果が上の写真。
ちなみに、7番砲跡地の12.7cm連装高角砲基部は、ブルワークでなく足場と解釈したので垂直部分を切除、高さを1/3程度にしてやった。
機雷用の軌条は、確かにこの時期もう用はないのだが、駆逐艦など爆雷装備後にも特に撤去せずに残しているものもあり、絶対に軌条も撤去してあった!という明確な証拠が出ない限り、まあ残置されている可能性もあるだろう…という横着虫で残してみた。
25mm連装機銃のブルワークは0.3mmプラ板。第一煙突脇と素材を変えている。直線構造のものにはやはりプラ板の方がなじむ。流し込み系でガッチリ接着できるので作業してても安心だ。
テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル : 趣味・実用
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お忙しいとは思いますが
今年も色々な記事の更新、楽しみにしてます。
しかし、艦船の世界って深いですね〜!!