バスラマ
日曜朝は6:30から9:00までTVの前にいるのが常なのですが、今朝にかぎっては8:00~9:00の環境美化活動に参加してきました。
そのまま家に帰るのももったいないので、久しぶりに鳥取市内へ出てお店を回ってきました。
地元倉吉市ではなかなか店頭で見かけない本も、鳥取市や米子市まで足を伸ばすと普通に書架においてあるので、それ目当てです。
そんなわけで買ってきました。
ネット通販が普通になってしまった今日ですが、やっぱり実際に手にとって確かめて買えるというのはいいものですね。
局所的におすすめなのが隔月発行『バスラマインターナショナル』vol.131

見てのとおりものすごくニッチな雑誌なんですが、今回は地元鳥取県の公共交通網をカバーするバス会社、日本交通が特集されています。
日本交通の設立から京都交通の経営を引き継いだあたりまでの歴史や、写真による保有車両図鑑、それも路線バスから都市間高速バス、さらにはコミュニティバスに至るまで網羅的に掲載されており、巻末の所有バス完全リストもあわせて資料的価値の高い一冊となっています。
特集といっても記事全体に占める割合は低いのですが、それでもこれで1,430円は安いです。

ついでに『天冥の標VI』。
これも倉吉市内の書店にはなかなか入らないんです。
タレント新書やラノベにスペースを圧迫されて、岩波や中公のまともな新書や早川のSFなんてほとんど置かなくなってしまって久しいんですが、小川一水の新刊ですら、たぶん市内商業施設にテナントで入っている今井書店パープル店に1冊入るか入らないかで、その他のTSUTAYAとかには全然入らないんですよ。
鳥取だけに文化的な砂漠といってもいい状態。
そんなわけで鳥取市内のCOSMOで確保しました。
で、今回は分冊ですか。
こういうとき、さっさと読むか続きが出るまで待つかすっごい悩みますが、今回はとりあえず読むのを保留しておきます。
そのまま家に帰るのももったいないので、久しぶりに鳥取市内へ出てお店を回ってきました。
地元倉吉市ではなかなか店頭で見かけない本も、鳥取市や米子市まで足を伸ばすと普通に書架においてあるので、それ目当てです。
そんなわけで買ってきました。
ネット通販が普通になってしまった今日ですが、やっぱり実際に手にとって確かめて買えるというのはいいものですね。
局所的におすすめなのが隔月発行『バスラマインターナショナル』vol.131

見てのとおりものすごくニッチな雑誌なんですが、今回は地元鳥取県の公共交通網をカバーするバス会社、日本交通が特集されています。
日本交通の設立から京都交通の経営を引き継いだあたりまでの歴史や、写真による保有車両図鑑、それも路線バスから都市間高速バス、さらにはコミュニティバスに至るまで網羅的に掲載されており、巻末の所有バス完全リストもあわせて資料的価値の高い一冊となっています。
特集といっても記事全体に占める割合は低いのですが、それでもこれで1,430円は安いです。

ついでに『天冥の標VI』。
これも倉吉市内の書店にはなかなか入らないんです。
タレント新書やラノベにスペースを圧迫されて、岩波や中公のまともな新書や早川のSFなんてほとんど置かなくなってしまって久しいんですが、小川一水の新刊ですら、たぶん市内商業施設にテナントで入っている今井書店パープル店に1冊入るか入らないかで、その他のTSUTAYAとかには全然入らないんですよ。
鳥取だけに文化的な砂漠といってもいい状態。
そんなわけで鳥取市内のCOSMOで確保しました。
で、今回は分冊ですか。
こういうとき、さっさと読むか続きが出るまで待つかすっごい悩みますが、今回はとりあえず読むのを保留しておきます。
郡上八幡
郡上八幡
GW中の5/4に行ってきました。
確かに人出は多かったですが、とび抜けた観光地じゃないのが幸いして、「列車で座れない」とかいうこともなく、実にまったりと見てまわることができました。
まあ、そうは言っても普通の観光客が美濃太田から郡上八幡へ向かう直通列車で行くところを、運行本数と完乗プランの関係で終点の北濃へ先に行き、そこから折り返して郡上八幡へ向かったので、実際どれくらい混んでいたのかはわからないんですが…
駅から観光の中心地域まではそこそこ距離があります。そんなに急がないならバスなんかもあるようですが、自分は列車の時刻を優先した関係で観光に割ける時間が2時間弱しかなく、待ち時間が惜しいので徒歩で向かうことにしました。この旅行中は彦根駅から彦根城、ケーブル比叡山から比叡山延暦寺など、その手の強行軍は日常茶飯事です。
行きは立ち止まって方向を確認しながら向かったのですが、それでも20分ほどで中心部へ着きました。
行き帰りを考えたら1時間ちょっとしか時間がないので、見所を全部を見るのはあきらめて、観光コースを一筆書きでぐるっと見てみます。
吉田川親水遊歩道、郡上八幡旧庁舎記念館、いがわこみち、八幡大橋、神農薬師、白竜神社、宮ヶ瀬橋、願蓮寺、やなか水のこみち…あたりを駆け足で見てまわりました。パンフレットとかまともに見る時間もなく、とにかく目につくものを辿って歩いたので、後で思えばせっかく郡上八幡へ来たんだから、最近整備されたような観光スポットよりも、歴史のある宗祇水とかをきちんと見とくべきだったなと。
当日は昼前から雲ってきたのですが、自分が郡上八幡にいた13時から15時の間はそこそこ良い天気でした。
ご飯とか食べる場所もたくさんあったんだろうとは思いますが、何せ時間との競争でしたので、当然ながら水も飲んでません。
また来ることがあったら、そのときは何か名物のひとつでも食べてみます。

長良川鉄道郡上八幡駅

吉田川親水遊歩道

いがわこみち

吉田川

町中の様子

みやげもの屋

願蓮寺

やなか水のこみち

再び郡上八幡駅
GW中の5/4に行ってきました。
確かに人出は多かったですが、とび抜けた観光地じゃないのが幸いして、「列車で座れない」とかいうこともなく、実にまったりと見てまわることができました。
まあ、そうは言っても普通の観光客が美濃太田から郡上八幡へ向かう直通列車で行くところを、運行本数と完乗プランの関係で終点の北濃へ先に行き、そこから折り返して郡上八幡へ向かったので、実際どれくらい混んでいたのかはわからないんですが…
駅から観光の中心地域まではそこそこ距離があります。そんなに急がないならバスなんかもあるようですが、自分は列車の時刻を優先した関係で観光に割ける時間が2時間弱しかなく、待ち時間が惜しいので徒歩で向かうことにしました。この旅行中は彦根駅から彦根城、ケーブル比叡山から比叡山延暦寺など、その手の強行軍は日常茶飯事です。
行きは立ち止まって方向を確認しながら向かったのですが、それでも20分ほどで中心部へ着きました。
行き帰りを考えたら1時間ちょっとしか時間がないので、見所を全部を見るのはあきらめて、観光コースを一筆書きでぐるっと見てみます。
吉田川親水遊歩道、郡上八幡旧庁舎記念館、いがわこみち、八幡大橋、神農薬師、白竜神社、宮ヶ瀬橋、願蓮寺、やなか水のこみち…あたりを駆け足で見てまわりました。パンフレットとかまともに見る時間もなく、とにかく目につくものを辿って歩いたので、後で思えばせっかく郡上八幡へ来たんだから、最近整備されたような観光スポットよりも、歴史のある宗祇水とかをきちんと見とくべきだったなと。
当日は昼前から雲ってきたのですが、自分が郡上八幡にいた13時から15時の間はそこそこ良い天気でした。
ご飯とか食べる場所もたくさんあったんだろうとは思いますが、何せ時間との競争でしたので、当然ながら水も飲んでません。
また来ることがあったら、そのときは何か名物のひとつでも食べてみます。

長良川鉄道郡上八幡駅


吉田川親水遊歩道

いがわこみち


吉田川





町中の様子

みやげもの屋

願蓮寺

やなか水のこみち

再び郡上八幡駅
ワーシップ ピクトリアル
先日、アナトミー・オブ・ザ・シップについて書いたので、今日はワーシップ・ピクトリアルを。
艦船模型の資料としては、このシリーズもおススメです。
アナトミー~が「図解」に重点を置いているのに対して、ワーシップ・ピクトリアルは「写真」が非常に充実しています。
それも、日本海軍にありがちなボケボケ写真とかじゃなくて、工廠で改装工事の記録写真として撮影されたオフィシャルフォトを中心にセレクトしてあり、非常にクリアかつ資料性の高い写真が大判で掲載されています。
図面やカラー塗装図的なものはほとんど掲載されませんが、それらは別の資料で手当てするとして、とにかく細部フォトのクリアさが圧巻です。
アメリカ艦がメインで、ドイツ、日本、イタリアの枢軸艦についてもときどき扱われますが、やはりなんといってもお膝元のアメリカ艦が非常に充実しています。
個人的にヒットだったのはポートランド級とベンソン・グリーブス級で、写真を見ているだけで模型が作りたくなります。


アメリカ艦に比べると、枢軸艦の掘り下げはイマイチな感じですが、それは写真の出所を考えれば仕方ないことかと思われます。
プリンツ・オイゲンのカラー塗装図では、ハーケン・クロイツが「卍」になってて「お寺のマーク」だったのには目が点になりましたが…
値段も1冊2000~2500円くらいのお手ごろ価格なので、好きな艦があれば品切れする前に手当てしておくことを強くおススメします。
艦船模型の資料としては、このシリーズもおススメです。
アナトミー~が「図解」に重点を置いているのに対して、ワーシップ・ピクトリアルは「写真」が非常に充実しています。
それも、日本海軍にありがちなボケボケ写真とかじゃなくて、工廠で改装工事の記録写真として撮影されたオフィシャルフォトを中心にセレクトしてあり、非常にクリアかつ資料性の高い写真が大判で掲載されています。
図面やカラー塗装図的なものはほとんど掲載されませんが、それらは別の資料で手当てするとして、とにかく細部フォトのクリアさが圧巻です。
アメリカ艦がメインで、ドイツ、日本、イタリアの枢軸艦についてもときどき扱われますが、やはりなんといってもお膝元のアメリカ艦が非常に充実しています。
個人的にヒットだったのはポートランド級とベンソン・グリーブス級で、写真を見ているだけで模型が作りたくなります。






アメリカ艦に比べると、枢軸艦の掘り下げはイマイチな感じですが、それは写真の出所を考えれば仕方ないことかと思われます。
プリンツ・オイゲンのカラー塗装図では、ハーケン・クロイツが「卍」になってて「お寺のマーク」だったのには目が点になりましたが…
値段も1冊2000~2500円くらいのお手ごろ価格なので、好きな艦があれば品切れする前に手当てしておくことを強くおススメします。
アナトミー・オブ・ザ・シップ
バックレイ級DEのところでアナトミー・オブ・ザ・シップの話をしましたが、良い機会ですので宣伝しておきます。
Naval institute pressの「Anatomy of the ship」は、特定の艦のディテールについて掘り下げて図解するシリーズで、有名な「Profile morskie」が「模型作りのための図面集」に徹しているのに対し、どちらかというと「その船の構造の理解」に重点を置いた作りになっています。あえて例えれば、グランプリ出版の「軍艦メカニズム図鑑」を個別の艦ごとにやったようなイメージですかね。

このため、水線下の構造や機関関係などウォーターライン・モデルには直接関係のない図面が充実している反面、上構の掘り下げはあっさり目で、4面図、6面図はおろか左右両舷の図面が揃わない部位もあるのですが、じゃあ「それが苦になるか」といえばそうでもないというか。
実際、艦船の公式図って模型的な4面図として作図されるわけではないので、そういう意味では「Profile~」掲載の図は「公式図面のトレース」ではなく、写真等からの「判定」や「推定」、時に「まったくの想像」が含まれているので逆に注意が必要です。
つまり「頭から信じてはいけない」ものが相当に混じっていると考えるべきだと思います。
このへんは、「Profile~」の日本艦図面を購入したときに痛いほど感じるところで、「さすがにこれはないだろ」的な部分がちょくちょくあります。
これに対し、「Anatomy~」はそこまでディテールに固執していないというか、「平面図と立面図があればわかるでしょ」的な姿勢がいっそ気持ちいいですね。
丸窓や水密扉の位置、数など最低限のことは図示されているので、模型製作上もあまり苦になりません。
そんなわけで、自分は「Profire morskie」よりも「Anatomy of the ship」の方が好きです。
戦艦ビスマルク、巡洋戦艦フッド、空母ヴィクトリアス、空母イントレピッド、重巡ベルファスト、駆逐艦ザ・サリヴァンズ、駆逐艦キャンベルタウン、護衛駆逐艦イングランド等を持っていますが、人気艦のビスマルク以外は他でなかなかよい資料が手に入らないので、その存在は非常にありがたいです。
Naval institute pressの「Anatomy of the ship」は、特定の艦のディテールについて掘り下げて図解するシリーズで、有名な「Profile morskie」が「模型作りのための図面集」に徹しているのに対し、どちらかというと「その船の構造の理解」に重点を置いた作りになっています。あえて例えれば、グランプリ出版の「軍艦メカニズム図鑑」を個別の艦ごとにやったようなイメージですかね。




このため、水線下の構造や機関関係などウォーターライン・モデルには直接関係のない図面が充実している反面、上構の掘り下げはあっさり目で、4面図、6面図はおろか左右両舷の図面が揃わない部位もあるのですが、じゃあ「それが苦になるか」といえばそうでもないというか。
実際、艦船の公式図って模型的な4面図として作図されるわけではないので、そういう意味では「Profile~」掲載の図は「公式図面のトレース」ではなく、写真等からの「判定」や「推定」、時に「まったくの想像」が含まれているので逆に注意が必要です。
つまり「頭から信じてはいけない」ものが相当に混じっていると考えるべきだと思います。
このへんは、「Profile~」の日本艦図面を購入したときに痛いほど感じるところで、「さすがにこれはないだろ」的な部分がちょくちょくあります。
これに対し、「Anatomy~」はそこまでディテールに固執していないというか、「平面図と立面図があればわかるでしょ」的な姿勢がいっそ気持ちいいですね。
丸窓や水密扉の位置、数など最低限のことは図示されているので、模型製作上もあまり苦になりません。
そんなわけで、自分は「Profire morskie」よりも「Anatomy of the ship」の方が好きです。
戦艦ビスマルク、巡洋戦艦フッド、空母ヴィクトリアス、空母イントレピッド、重巡ベルファスト、駆逐艦ザ・サリヴァンズ、駆逐艦キャンベルタウン、護衛駆逐艦イングランド等を持っていますが、人気艦のビスマルク以外は他でなかなかよい資料が手に入らないので、その存在は非常にありがたいです。
ピットロード1/700 イングランドその1
年度末でいろいろ忙しく、ほったらかしですみません。
机の上にはフレッチャーとボーグ級とバックレイ級がお手つき状態で絶賛放置プレイ中です。
ボーグ級は迷彩塗装の派手さにひかれて、ついナッソーとして作ろうとしたのが運のつき。武装配置がキットと大きく異なっていて(というか米海軍に就役したボーグ級としてナッソーは極めて異端。英国向けに近い)、かなりの改造が必要ということが判明しました。
そのせいで一気にモチベーションがダウン。
言い訳させてもらえれば、単に手間がかかるくらいならなんとかなるんですが、武装の配置がはっきりわからないというのが手を止めさせるんですよねぇ。
そんなわけで資料が揃うまでのつなぎに、たまたま中古が格安で手に入ったピットロードのバックレイ級を作ることにしました。2隻セットなので一隻作ってしまってももう1隻残るので安心です。
というわけで、説明書どおりにパチパチと組み始めたのですが、そういえばバックレイ級は資料本があったような…と思い当たり、書棚を探したらいつ買ったのか記憶にない「アナトミー・オブ・ザシップ」があったので、つらつらと流し読みしてみました。

あら?
これがなんと、ピットロードのキットとアナトミー~の図面では細部がかなり違うじゃないですか。
バックレイ級のディテール変遷なんて全然知らないんですが、さすがにここまで違うと見過ごすわけにもいかないんじゃなかと。
結局ナッソーと同じことになってるし。
性格なのかなんなのか、資料があってもなくても結局立ち止まってしまうという…。
そんなこんなで、フレッチャーのマスキングに辟易してナッソーの武装配置に悩んで、結局バックレイ級のディテールにこだわっているという無限ループ。
さすがにここらへんで負の連鎖を断ち切ろうということで、艦橋の一部と上構をほとんど作り直す勢いでプラ板細工中です。
息を継いだら息切れしそうなので、今回は一気に行きます。
机の上にはフレッチャーとボーグ級とバックレイ級がお手つき状態で絶賛放置プレイ中です。
ボーグ級は迷彩塗装の派手さにひかれて、ついナッソーとして作ろうとしたのが運のつき。武装配置がキットと大きく異なっていて(というか米海軍に就役したボーグ級としてナッソーは極めて異端。英国向けに近い)、かなりの改造が必要ということが判明しました。
そのせいで一気にモチベーションがダウン。
言い訳させてもらえれば、単に手間がかかるくらいならなんとかなるんですが、武装の配置がはっきりわからないというのが手を止めさせるんですよねぇ。
そんなわけで資料が揃うまでのつなぎに、たまたま中古が格安で手に入ったピットロードのバックレイ級を作ることにしました。2隻セットなので一隻作ってしまってももう1隻残るので安心です。
というわけで、説明書どおりにパチパチと組み始めたのですが、そういえばバックレイ級は資料本があったような…と思い当たり、書棚を探したらいつ買ったのか記憶にない「アナトミー・オブ・ザシップ」があったので、つらつらと流し読みしてみました。

あら?
これがなんと、ピットロードのキットとアナトミー~の図面では細部がかなり違うじゃないですか。
バックレイ級のディテール変遷なんて全然知らないんですが、さすがにここまで違うと見過ごすわけにもいかないんじゃなかと。
結局ナッソーと同じことになってるし。
性格なのかなんなのか、資料があってもなくても結局立ち止まってしまうという…。
そんなこんなで、フレッチャーのマスキングに辟易してナッソーの武装配置に悩んで、結局バックレイ級のディテールにこだわっているという無限ループ。
さすがにここらへんで負の連鎖を断ち切ろうということで、艦橋の一部と上構をほとんど作り直す勢いでプラ板細工中です。
息を継いだら息切れしそうなので、今回は一気に行きます。
今ごろになって化物語とか読みました

正月休みに『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズを読んで、「ライトノベルって…今まで無視してきたけど実は結構おもしろいんじゃないの?」と思い始め、個人的「ラノベ見直し月間」始めました。
とはいえ、どのへんの作品が自分的にツボなのかまったく不明だったので、冬コミ原稿執筆中の深夜にアニメ専門チャンネルで放送していた「化物語」を試しに買ってみました。
アニメの方は、ついつい見ちゃって作業の手が止まるほどのなかなか良くできた作品でしたが、さて原作はどうなんだろうと…。
すでに映像で見ちゃった内容ではあるんですが、それでも普通に面白いです。
でも、その面白さが世間でいう「小説」のバランス内に収まっているかというと微妙で、個人的には「小説」というより「漫才」の類だろうと思うわけです。
先にビブリア古書堂のことを書きましたが、あれの面白さの半分以上がキャラクターの造形にあって、ミステリとしてのキモである「トリック」と「種明かし」のカタルシスを食っちゃってる感が否めないのと同様、この作品はボケとツッコミという掛け合い漫才の部分が8割で、残りのストーリー部分は2割程度なような読後感です。
実際、会和文と地の文の比率はもっと地の文が多いかもしれませんが、読んでて感じたイメージ上の比率は8:2か良くて7:3くらいです。
なんというか、面白さのほとんどがエキセントリックな登場人物の漫才にかかっていて、トリック(神秘)のタネ明かし部分はオタク歴20年以上の「スレたオタク」たちにとっては予想の範囲内に収まっちゃってるのが残念といえば残念。これでタネの部分がもうちょっとヒネってあるとさらにすばらしい作品になると思うのです。
この作品の評価って、つまりはそこらへんのパッケージのバランスの悪さを割り引くかどうか、ってことだと思うんですが、自分はけっして嫌いではないです。
キャラクターの造形(ツンデレとか委員長とか)が色々とあざとかろうが、ドラマをあえてギャルゲーの定型内に収めることで状況説明や世界観の説明をスッパリ省略していようが、それはエロマンガに対して「展開がいきなり過ぎる!」とか「世界観の説明が足りない!」とか言ってるようなもんで、批判としては当たらないように思います。
まだ第一作目である『化物語』を読んだだけですが、シリーズ化して続けていくなかで、最初にあの二人をくっつけてしまったことが最終的に足かせにならなければよいのですが。
むかーし、こういうムーブメントのとっつきのころに読んでいたブギーポップ・シリーズが、第一作で色々と枠をはめてしまったために、魅力的なキャラがあとあと部外者としてしか登場できなくなったり、展開に苦しい点が出てきたりしたのを思い出してしまいますが、順調の新作が発表され、好評を博しているようですので、きっと杞憂なんでしょう。
サムナー&ギアリング級の資料
先日、ギアリング級を作る際に資料がないかいろいろ漁ったのですが、蔵書の中には適当なものがなく、駆逐艦総覧掲載の数枚の写真を見ながら「わからんところはわからん!」と強引に完成にもっていったのですが、その後ウロウロしていたらこんなのを見つけました。

Rpbert F. Sumrall
『SUMNER-GEARING CLASS DESTROYERS Their Design,Weapons,and Equipment』
本当はワーシップ・パースペクティブの奴を探していたんですが、かなり前から切れているらしく、ネットでは品切れ、洋書専門店でも品切れ、上京した折には模型専門店の本棚もチェックしたのですが、どうしても手に入らず諦めたものでした。
それが、ひょんなことからこんな本が出ていることを知り、中が見れないにもかかわらず、試しに購入してみました。
そのときは3千円しない値段で入手したのですが、結果はかなり満足。
図面も竣工時からFRAM改装艦まで幅広く掲載されていますし、塗装図もいろいろ出てます。
細部のわかる図解もあるし、模型製作には「使える」資料だと思います。
惜しむらくは、図面が全て右舷+上面で統一されていて、左舷のディテールがわからないことですか。
各デッキごとの平面図があるので、それで窓や水密扉の配置はわかるのですが、ダクト関係がイマイチわかんないんですよね。
そういう点ではアナトミー・オブ・ザ・シップと似た感じです。
装備品や武装の図面なんかは豊富ですが、艦橋とかの構造物の表面ディテールが隅々までわかるかというと、そこは右舷しかわかんないという。
まあ、それらを差し引いても、ワーシップ・パースペクティブが手に入らない現状では、とっても役に立つ資料なのは間違いないと思います。

Rpbert F. Sumrall
『SUMNER-GEARING CLASS DESTROYERS Their Design,Weapons,and Equipment』
本当はワーシップ・パースペクティブの奴を探していたんですが、かなり前から切れているらしく、ネットでは品切れ、洋書専門店でも品切れ、上京した折には模型専門店の本棚もチェックしたのですが、どうしても手に入らず諦めたものでした。
それが、ひょんなことからこんな本が出ていることを知り、中が見れないにもかかわらず、試しに購入してみました。
そのときは3千円しない値段で入手したのですが、結果はかなり満足。
図面も竣工時からFRAM改装艦まで幅広く掲載されていますし、塗装図もいろいろ出てます。
細部のわかる図解もあるし、模型製作には「使える」資料だと思います。
惜しむらくは、図面が全て右舷+上面で統一されていて、左舷のディテールがわからないことですか。
各デッキごとの平面図があるので、それで窓や水密扉の配置はわかるのですが、ダクト関係がイマイチわかんないんですよね。
そういう点ではアナトミー・オブ・ザ・シップと似た感じです。
装備品や武装の図面なんかは豊富ですが、艦橋とかの構造物の表面ディテールが隅々までわかるかというと、そこは右舷しかわかんないという。
まあ、それらを差し引いても、ワーシップ・パースペクティブが手に入らない現状では、とっても役に立つ資料なのは間違いないと思います。
タミヤ 1/700 フレッチャーその1
タミヤのフレッチャーに手をつけました。
1/700のフレッチャー級は、古くはグリーンマックスの2隻セット、これを金型改修したピットロードのキャラハン、タミヤのフレッチャーとクッシング、トランペッターのザ・サリバンズ、タカラの浴玩ローレライ編…と、太古の遺物から最近のキットまで、割と選択肢の多い艦といえます。
しかしながら、出来の方は一長一短なところがあり、新しいからよく出来ているとか、タミヤだから正確とかいうわけでもないので頭を悩ませます。
具体的には、
グリーンマックス(以下GM)版はさすがに今の目で見るとディテールがモッサい。
ピットロードのキャラハンは若干改善しているとはいえ、やはり今の目で見るとモッサい。
(もとGMのキットは抜きテーパーがきついのもマイナスポイント)
タミヤのフレッチャーはディテールの省略が過ぎるのと、なんか砲塔が小粒に感じる。
(さらにDD-445フレッチャー1942として見ると、いくつか誤りがある)
トランペッター版はパーツを分割し過ぎて組み立てづらいのと、金型精度がイマイチ。
(ついでに日本国内でピットロードが販売しているバージョンは戦後型)
タカラ浴玩版はもともと映画とのタイアップ商品なので現在は激しく入手困難。
(塗装済。樹脂が普通のスチロールでない。フィクション映画に合わせた架空艦設定)
と、それぞれ固有の問題があります。
今回はコレクションの都合上、初期型の1942年時、塗装はメジャー12mod.を作りたいという目的がはっきりしていたので、後期角形艦橋のトランペッターとタカラは除外し、入手しやすいタミヤのキットを使用しました。
さすがタミヤというべきか、組み立てにあたっての問題点は少なく、基本船体はストレートに組み立てました。
個人的な製作スタイルとして、艦首と艦尾にベース固定用の3mmナットを仕込んでから組み立てているのですが、このキットでは艦尾内部空間の高さが足りず、そのままではナットが仕込めないため、モーターツールで光が透けるくらい内側から甲板を削り、かなり強引に空間を作っています。
お金と手間のかかるディテールアップはしない主義ですので、基本はストレート組みとし、どうしても気になった部分と、考証の誤りの部分だけ訂正していきます。


今現在で気づいた修正点は、
【考証誤り】
1.艦尾の爆雷投下軌条が「DD-445フレッチャー1942」としては長すぎる
→一度モールドを削り取ってピットロードの装備品パーツと交換するか、長さを切り詰めてキットパーツを再使用(今後の様子をみて決めます)
2.爆雷投射器の形式が「DD-445フレッチャー1942」としては誤り
→ピットロードの装備品パーツ(再現度はイマイチ)と交換し、あまりにも貧弱な爆雷モールドは0.5mmプラ棒に置き換え。ついでにパーツの周囲を削ってチマチマ化。ダビットは真鍮線。
(別進行で製作して塗装後に接着する予定なので写真では未装着)
【気になって追加したディテール】
1.艦橋後部から続く波除板の基部に水抜きが再現されていないのでモールド追加。
→まず方眼入りカッティングシートの上にエバーグリーンの0.5mm×0.3mm細切プラ板を「線路の枕木」のように等間隔に並べ、その上にキットの波除板を「鉄道のレール」のように置いて流し込み系接着剤で接着。完全乾燥後に不要部分をカットして再現。この工作だと波除板の背が0.3mmほど高くなってしまうので、上部を0.3mm削り落としてつじつまを合わせておく。(あらかじめパーツの下端を0.3mmだけ削っておくという方法もあるが、平行・水平に0.3mm幅だけ正確にカットするというのは案外難しい)
2.上構に水密扉のモールドがないので追加
→ウェーブの0.14mm極薄プラ板のノーカット・シートから1.2mm幅の細切りを切り出す。これを上構の高さから割り出した水密扉の高さでカットし、予備を含め「扉のもと」をストック。四隅を小さめの丸彫刻刀で落としていくが、やってみて出来のよくないものは潔く捨てる。よく出来たものを選び、接着したいパーツの方(船体側)に流し込み系接着剤をちょんと少量塗布し、少し乾いた頃(0.14mmプラ板を侵さないようにほどよく水気が切れ、下地のプラ材の表面がちょっとトロけた頃)にデザインナイフの先で軽く刺してすばやく貼りつける。
3.プロペラ・ガードがムクなので、プラ材で再現
→タミヤの0.3mmプラ板(コシがあって強度が出る)で「く」の字のパーツを作り(このとき差し込み用のベロを残しておく)、船体側には差し込み用の穴を開け、ここに先ほどの「く」の字パーツのベロを差し込んで接着。エバーグリーンの0.5mm×0.3mm細切りプラ板(あらかじめカット済みで加工しやすい)を現物合わせで切り出し、つっかえ棒として流し込み系接着剤で固定する。多少大げさで厚ぼったくても、ネービーブルーやシーブルーで塗装してしまったらよく見えないので気にならない(と思う。ムクじゃなく「抜け」ていることの方が大切)
4.煙突頂部がムクのつんつるてんなので、ドリルで彫って仕切り板を追加
→さすがにピットロードやドラゴンの他の米駆逐艦と並べることを考えると、ここのムクはきついので、開口したい穴より少し小さめのピンバイスで3mmほど彫り込み、モーターツールになるべく細かいビットをつけて慎重に穴を広げていく、完全な円形であればこんな苦労はないが、小判型のやや扁平な形なので様子を見ながら少しずつ広げていく。適当なくぼみが彫れたら、0.3mmプラ板から作った仕切り板を接着。正確には煙突開口部が「○」とすると、網は「サ」の字になるが、そこまでやるとうるさくなりそうなので、「○に一」で妥協した。
【面倒なので無視したディテール】
1.煙突、魚雷発射管あたりの上構左舷にあるトイレの目隠し板風なもの
2.同じあたりの甲板面にあるウインチ
3.上構の渡り廊下の下にある装填演習砲
1/700のフレッチャー級は、古くはグリーンマックスの2隻セット、これを金型改修したピットロードのキャラハン、タミヤのフレッチャーとクッシング、トランペッターのザ・サリバンズ、タカラの浴玩ローレライ編…と、太古の遺物から最近のキットまで、割と選択肢の多い艦といえます。
しかしながら、出来の方は一長一短なところがあり、新しいからよく出来ているとか、タミヤだから正確とかいうわけでもないので頭を悩ませます。
具体的には、
グリーンマックス(以下GM)版はさすがに今の目で見るとディテールがモッサい。
ピットロードのキャラハンは若干改善しているとはいえ、やはり今の目で見るとモッサい。
(もとGMのキットは抜きテーパーがきついのもマイナスポイント)
タミヤのフレッチャーはディテールの省略が過ぎるのと、なんか砲塔が小粒に感じる。
(さらにDD-445フレッチャー1942として見ると、いくつか誤りがある)
トランペッター版はパーツを分割し過ぎて組み立てづらいのと、金型精度がイマイチ。
(ついでに日本国内でピットロードが販売しているバージョンは戦後型)
タカラ浴玩版はもともと映画とのタイアップ商品なので現在は激しく入手困難。
(塗装済。樹脂が普通のスチロールでない。フィクション映画に合わせた架空艦設定)
と、それぞれ固有の問題があります。
今回はコレクションの都合上、初期型の1942年時、塗装はメジャー12mod.を作りたいという目的がはっきりしていたので、後期角形艦橋のトランペッターとタカラは除外し、入手しやすいタミヤのキットを使用しました。
さすがタミヤというべきか、組み立てにあたっての問題点は少なく、基本船体はストレートに組み立てました。
個人的な製作スタイルとして、艦首と艦尾にベース固定用の3mmナットを仕込んでから組み立てているのですが、このキットでは艦尾内部空間の高さが足りず、そのままではナットが仕込めないため、モーターツールで光が透けるくらい内側から甲板を削り、かなり強引に空間を作っています。
お金と手間のかかるディテールアップはしない主義ですので、基本はストレート組みとし、どうしても気になった部分と、考証の誤りの部分だけ訂正していきます。




今現在で気づいた修正点は、
【考証誤り】
1.艦尾の爆雷投下軌条が「DD-445フレッチャー1942」としては長すぎる
→一度モールドを削り取ってピットロードの装備品パーツと交換するか、長さを切り詰めてキットパーツを再使用(今後の様子をみて決めます)
2.爆雷投射器の形式が「DD-445フレッチャー1942」としては誤り
→ピットロードの装備品パーツ(再現度はイマイチ)と交換し、あまりにも貧弱な爆雷モールドは0.5mmプラ棒に置き換え。ついでにパーツの周囲を削ってチマチマ化。ダビットは真鍮線。
(別進行で製作して塗装後に接着する予定なので写真では未装着)
【気になって追加したディテール】
1.艦橋後部から続く波除板の基部に水抜きが再現されていないのでモールド追加。
→まず方眼入りカッティングシートの上にエバーグリーンの0.5mm×0.3mm細切プラ板を「線路の枕木」のように等間隔に並べ、その上にキットの波除板を「鉄道のレール」のように置いて流し込み系接着剤で接着。完全乾燥後に不要部分をカットして再現。この工作だと波除板の背が0.3mmほど高くなってしまうので、上部を0.3mm削り落としてつじつまを合わせておく。(あらかじめパーツの下端を0.3mmだけ削っておくという方法もあるが、平行・水平に0.3mm幅だけ正確にカットするというのは案外難しい)
2.上構に水密扉のモールドがないので追加
→ウェーブの0.14mm極薄プラ板のノーカット・シートから1.2mm幅の細切りを切り出す。これを上構の高さから割り出した水密扉の高さでカットし、予備を含め「扉のもと」をストック。四隅を小さめの丸彫刻刀で落としていくが、やってみて出来のよくないものは潔く捨てる。よく出来たものを選び、接着したいパーツの方(船体側)に流し込み系接着剤をちょんと少量塗布し、少し乾いた頃(0.14mmプラ板を侵さないようにほどよく水気が切れ、下地のプラ材の表面がちょっとトロけた頃)にデザインナイフの先で軽く刺してすばやく貼りつける。
3.プロペラ・ガードがムクなので、プラ材で再現
→タミヤの0.3mmプラ板(コシがあって強度が出る)で「く」の字のパーツを作り(このとき差し込み用のベロを残しておく)、船体側には差し込み用の穴を開け、ここに先ほどの「く」の字パーツのベロを差し込んで接着。エバーグリーンの0.5mm×0.3mm細切りプラ板(あらかじめカット済みで加工しやすい)を現物合わせで切り出し、つっかえ棒として流し込み系接着剤で固定する。多少大げさで厚ぼったくても、ネービーブルーやシーブルーで塗装してしまったらよく見えないので気にならない(と思う。ムクじゃなく「抜け」ていることの方が大切)
4.煙突頂部がムクのつんつるてんなので、ドリルで彫って仕切り板を追加
→さすがにピットロードやドラゴンの他の米駆逐艦と並べることを考えると、ここのムクはきついので、開口したい穴より少し小さめのピンバイスで3mmほど彫り込み、モーターツールになるべく細かいビットをつけて慎重に穴を広げていく、完全な円形であればこんな苦労はないが、小判型のやや扁平な形なので様子を見ながら少しずつ広げていく。適当なくぼみが彫れたら、0.3mmプラ板から作った仕切り板を接着。正確には煙突開口部が「○」とすると、網は「サ」の字になるが、そこまでやるとうるさくなりそうなので、「○に一」で妥協した。
【面倒なので無視したディテール】
1.煙突、魚雷発射管あたりの上構左舷にあるトイレの目隠し板風なもの
2.同じあたりの甲板面にあるウインチ
3.上構の渡り廊下の下にある装填演習砲